Cross talk 01 :クリーンFA事業部

自由闊達な社風を追い風に、半導体業界を牽引する。

半導体工場で稼働する搬送システムを提供するクリーンFA事業。クリーンルームという厳格な製造環境のため、システムには動作性能だけでなく、さまざまな制御や万一に備える安全装置など、多くの技術要件を満たす必要があります。そんな現場に向けて機械・電気・ソフトウェアの開発設計を担う3名に、仕事のやりがい、難しさ、ムラ
テックの魅力などを語りあっていただきました。

クリーンFA事業部
第1技術部3課

S.H | 2022年入社

アミューズメント業界での基板設計開発を経験後、もっと開発業務がしたい!とムラ
テックへ。高いコミュニケーション力を発揮し社内に広い人脈を持つ。

1on1インタビュー
クリーンFA事業部
ソフトウェア
技術部品証グループ

T.S | 2022年入社

常に心がけているのは「顧客視点」。ムラテックが提供するシステムのすべてのソフトウェアを手がけながら、最前線でのトラブル対応も担う。

クリーンFA事業部 第2技術部1課

T.N | 2022年入社

前職は工作機械の制御装置設計。製品を見て「面白そう」と感じ入社。日々の中で、その直感は間違ってなかったと確信したという。

1on1インタビュー

01 クリーンルームでそれぞれが挑む、
見えない敵との終わりなき戦い。

S.H
OHTと呼ばれる天井を走行する搬送台車のセンサーや電源、
ケーブルなどの開発を行っています。今は、台車とコントロー
ラーをつなぐ通信の品質改良プロジェクトに携わっており、無線通信そのものだけでなく、メカやソフトなどシステム全体を俯瞰して改良点を調査している段階です。
T.S
私は機械を稼働させるためのソフト
ウェアの品質保証を担当しています。PC上にソフトの動作環境を構築して、不具合の有無や保守・改良のしやすさなどを検証し、改善した箇所をお客さまにフィードバックしています。
T.N

半導体工場には不可欠な、ウエハーを保管するストッカーの機械設計を行っていますが、最も気を遣うのがパー
ティクルと呼ばれる目に見えないほど小さなチリをいかに発生させないかですね。モノを動かす以上、ほんの少しずつ絶対に何かは削れるし、金属からは錆が発生します。可動部分に空気清浄装置を設置したり、化学的な処理を施して錆の発生を抑制していますが、物理的に パーティクルの発生をゼロにするのは非常に難しいですね。

S.H
見えないと言えば無線通信も同じですね。有線とは違いオシロスコープも使えないし、装置からのノイズ干渉をはじめとした外的要因が多いので、不具合の原因を探るのが大変です。
T.S
そういう意味では、私たち3人はみんな見えない敵と戦っているようなものですね(笑)。機械が誤作動を起こしたとき、それがソフトのバグに起因するのか、機械内部の故障なのか、通信障害なのか、あるいは設計段階のミスは
なかったのか。多角的に原因を追究し、お客さまに改善策を提案することも品質保証の重要な仕事のひとつです。

02 どんな難題からも背を向けない。
柔軟な対応力で信頼を勝ち取る。

T.N
機械設計の面で言うと、業界で定められたシステムの規格がありますが、お客さまによっては特殊なシステムを導入していたり、そもそも規格がなかった時代の設備が稼働している場合もあります。検証や開発に時間はかかりますが、そうしたニーズにしっかり向き合い、レベルの高いシステムで応えられるのは、当社の大きな強み。実際に「次もムラテックさんにお願いした
い」という声をいただけたときは、大きなやりがいを感じますね。
T.S
ソフトも同様に、当時ソフト開発をされた方が退職されたとか、必要な部品が廃盤になったとかイレギュラーなことは日常茶飯事。昔の言語で書かれたコードも多くあるため、日頃から幅広いソフトや言語に対応できるよう自主的に学ぶ機会は多いです。そうしたフレキシブルな対応を積み上げてきた実績は、世界に誇れる部分かな、と思いますね。
S.H
私もみなさんと同意見です。半導体産業は本当に急成長している分野で、求められるニーズもどんどん高度化しています。たとえば半導体自体は小さくなった一方で、大量生産するために搬送物の重量化が進んでいます。パワーを上げるために電源設計を見直しながら省スペース化も図り、仕様変更に伴う制御を変えるために新たな基盤を設計したり…。さらに重量化した搬送物に対応するためのセンサー開発など課題は山積していますが、さまざまな部署が協力して一つひとつクリアし、あらゆるご要望にお応えしていけるのは当社の魅力ですね。

03 「出る杭は打たない」
能力を最大限に発揮できる企業風土。

S.H
入社後感じたのは、とにかく報連相が速いこと。上司に相談しやすい雰囲気があり、誰でも気兼ねなく発言できる風土があると感じます。話しやすいのはもちろんいいことなのですが、さまざまな相談が管理職の方に殺到して大変なんじゃないかと逆に心配になるくらいです(笑)。
T.S
役職を問わず意見は言いやすいですよね。自分が挑戦したいことも頭から否定されることなく受け入れてもらえますし、サポートもしていただけます。
S.H
部下の意見に耳を傾けてくれるというか、全社的にトップダウンではなくボトムアップが徹底されている印象ですね。先日、技術統括部長とお話する機会があったのですが、その役職の方とフランクに話せる会社は、なかなかないと思います。本当に風通しのいい会社だと感じました。
T.N
部署にはキャリア採用の方も結構い
らっしゃいますが、みなさん前職が実に多様で。それぞれ得意分野や専門的な知識をお持ちなので、お互い刺激しあえる環境です。
T.S
私の上司は韓国の方ですが、仕事のサポートはもちろん新しい ツールを紹介いただけたりと、国籍関係なくコミュニケーションは良好です。外国人の同僚と仕事をする中でいろいろな価値観を共有できるのも、グローバル展開している当社ならではですね。

04 急成長する半導体業界。その未来を見据えた、新たな挑戦。

T.S
AIなどの新しいツールを積極的に活用して、さらなる高品質化を目指したいです。また全社的にDEI(Diversity, Equity & Inclusion)に取り組んでいるので、そのマインドを後輩やこれから入社する仲間にも伝えていきたいですね。
S.H
まずは現在携わっている通信の品質改良プロジェクトを完遂させること。その上で電気部門の台車チームとして、信頼度をさらに高めていきたいです。
T.N
通信品質が飛躍的にレベルアップしたら、システム全体の稼働効率も大きく向上しそうですね。
S.H
お客さまの工場は24時間365日稼働していますから、そこに応えることが私たちのミッションだと考え、地道な検証と改善を重ねながら品質を追求していきます。
T.N
先ほどのお話にもあったように、半導体業界はすごいスピードで変化しています。ニーズは多様化し、機械の形も近い将来大きく変わるかもしれません。まさにコーポレートスローガン「革新の分岐点」に立っている実感があります。これまで培ってきた技術やノウハウは継承しつつ、新しいものにも積極的にチャレンジしていく、そうした姿勢を忘れずイノベーションを起こすことが目標ですね。
T.S
挑戦を後押ししてくれるから、思い切ってトライできるんですよね。それが当社の原動力になっていると感じます。
T.N
設計担当が事務処理などに追われて本来の仕事があまりできないケースってありますよね。当社では各部署が責任を持って仕事をしているので、設計の仕事に集中できるんです。こうしたサポートのおかげでのびのびと仕事に打ち込めます。