ムラテック創業のルーツである繊維機械事業。世界シェアNo.1のオートワインダーや、空気の渦を利用して糸を紡ぐ独自技術のVORTEX精紡機などの革新的製品で世界市場を牽引しています。そんな事業に、制御開発部、技術サービス部、製造部管理課というそれぞれの立場で携わる3人が対談。チームワークと信頼で支え合う現場の姿を伝えていただきます。
H.F | 2018年入社
VORTEX・AIcone向けの制御ハードウェア(アナログ基板)設計・検証を担当。
EMC(ノイズ)対策に始まり、信号品質評価や量産対応までを担う。他部署とのスムーズな連携を気にかけながら、スピーディに仕事をこなすハブ的な役割。
K.S | 2022年入社
加賀工場での「司令塔」。組立計画と部品手配(計画手配)、完成品の梱包・出荷(製品発送)、外部倉庫からの部品供給(部品物
流)を統括。業務責任者として標準化・システム化・仕組み化で現場の生産効率と安定供給を高めることに注力している。
MSチーム
H.K | 2012年入社
VORTEX現行機の担当として、パキスタン・バングラデシュ・ウズベキスタンなど海外工場の生産サポート、据付・保守、現地ス
タッフ教育を担当。次世代機の国内評価や海外フィールドテストにも参画し、現場の違和感を改善につなげる。
01 技術サービス、回路設計、
製造管理、
それぞれの関係性。
H.F 私は普段、VORTEXなどに搭載される制御基板の設計・検証を行っています。最近では光学センサーの開発に携わっていて、電子回路だけでなく光学シミュレーションも導入しながら、最適な設計を日々探っています。
H.K 私は現地でお客様サポートする業務が中心です。据付や保守を行うほか、外国人スタッフの教育も担っています。現場の声を社内へフィードバックする役割も大きいですね。海外出張が多く、年間150日くらいはどこかの国にいます。
K.S 私は加賀工場にいるので、実はお二人とお会いするのは久しぶり。工場では製造管理として、組み立て計画や部品管理、発送などを担当しています。
H.F それぞれ領域は異なりますが、H.Kさんが現場で課題・要望・実測条件を吸い上げて出張報告書などで共有してくれるので、それを私たちが回路・センサーの設計や改善に反映するという関わりがありますね。
H.K 出張報告書はK.Sさんにも届くように
なっているのですが、いつもお二人ともすぐに対応してくださるので、現場を担当する身としては、とても心強いです。
なっているのですが、いつもお二人ともすぐに対応してくださるので、現場を担当する身としては、とても心強いです。
K.S そH.Fさんの設計をもとに、工場で指示したり部品を手配したりすることもあります。担当する工程が違うだけに、お互いの存在で事業が成り立っていることを実感しますね。
02 現場のリアルに向き合い、
確かな技術を磨いていく
K.S それぞれの職種の仕事のやりがいや難しさがあると思うのですが、それを聞いてみたいですね。
H.F 私が扱っている電気信号は目に見えないため、「どう設計すればどう機能するか」予測しながら設計できるところが面白いと感じます。一方で、アナログ信号は外部からのノイズ信号により誤作動を起こすことが多々あり、ノイズに強い製品をどう設計するかは常に悩まされるところです。
また、現在手がけている光学センサーに関しても、シミュレー
ションだけでは判断できない部分や、実機評価だけでは把握できない部分があり、試行錯誤の連続です。でも、容易に進めることができないからこそ、クリアできた時の達成感は大きいですね。
また、現在手がけている光学センサーに関しても、シミュレー
ションだけでは判断できない部分や、実機評価だけでは把握できない部分があり、試行錯誤の連続です。でも、容易に進めることができないからこそ、クリアできた時の達成感は大きいですね。
H.K ノイズといえば私も思い出したことがあります。機械の施工時も通信ケーブルにノイズが混入しないよう、適切な経路で配線を行います。しかし現場によっては、工場の設計上、最適な配線ルートが確保できないケースがあります。そのような場合、設計メンバーにフィードバックし、仕様を変更してもらう必要があるのです。それだけでなく、基本的に組み立て作業は外国人スタッフが担当しているので、教育が行き届いていないと配線が不適切になる場合も考えられます。現場目線で H.Fさんの領域との関係性を感じました。
K.S なるほど、技術視点でのお話は面白いですね。技術チームとの関わりの話ですと、うちの発送チームが機械を梱包して送るのですが、お客様のところに届くまでに傷をつけないように、壊れることのないようにしなくてはならず、そこはとても気を遣うところですね。それで現場のH.Kさんからフィードバックをもらうこともあります。
あとは、部品の管理ですね。どれか一つなくなってもムラテックのラインがストップしてしまうので、誰でも管理できるように標準化したり、システム化・仕組み化を進めています。
あとは、部品の管理ですね。どれか一つなくなってもムラテックのラインがストップしてしまうので、誰でも管理できるように標準化したり、システム化・仕組み化を進めています。
H.F 「できていて当たり前」を維持しているんですもんね。これからは加賀工場に問い合わせするときも、意識が変わりそうです。
03 挑戦を後押しする会社で
人も事業も成長。
H.F 私は前職が自動車関連のメーカーでしたが、「この部分の機能のみをつくる」という仕事の仕方だったので、全体像がわかりづらい部分がありました。ムラテックでは自分が設計したものが実際に製品として形になり、現場で使われているところまでを見ることができるので、設計者として責任を持てる環境がありますね。
H.K 私は、異業種の方々と連携して行う業務が多いので、人脈が広がるにつれて仕事がしやすいなと感じています。海外とのやりとりも盛んですし、人とのつながりを大切にするムラテックならではだと思いますね。
K.S 私はメーカーのセールスエンジニアで、お客様がほしいと言われたものを提供する営業スタイルでした。しかし、ムラテックで機械の据付に立ち会い、お客様と会話されている場面を見た時、「お客様の現場課題を解決する」製品力と提案力を感じました。また、展示会などでムラテックの製品を見てもらう機会があると、その知名度に驚きます。世の中に貢献している・社会に期待されていると感じられて、とても励みになりますね。
H.K あと、ムラテックに入社してから、
やってみたいことやアイデアをプレゼンして、それが開発に移る機会がたくさんあって、それも驚きましたね。アイデアが実現しやすい会社なんだなと思いました。
やってみたいことやアイデアをプレゼンして、それが開発に移る機会がたくさんあって、それも驚きましたね。アイデアが実現しやすい会社なんだなと思いました。
K.S 会社全体としても、事業部全体としてもそういう雰囲気はありますね。失敗してもいいから挑戦しよう、というか。「できない理由」を探すのではなく「それを達成するためにみんなでなにができるか」という考え方ですよね。
H.F 技術に対する情熱とチームでの柔軟な連携力。この両輪があるからこそ、世界に通用する製品が生まれているのかもしれませんね。
04 未来を創る一手を、
自分たちから。
H.K 今、新しい機種の立ち上げを担当しているのですが、プレッシャーも、大きなやりがいもあると感じています。その他の機種の販売シェアもさらに伸ばして自社の発展につなげていきたいですね。
H.F 今後注力していきたいのは光学セン
サーの精度ですね。より高度なセンシングと制御の融合を目指して開発を突き詰めていきたいです。光学センサーに限らずとも、開発から量産まで一貫して対応できる技術者になりたい。そのためには、電子や機構、ソフトウェアなど他の分野との連携も欠かせないので、異分野の知識を習得しつつ、コミュニケーションを取りながら進めていきたいと思っています。
サーの精度ですね。より高度なセンシングと制御の融合を目指して開発を突き詰めていきたいです。光学センサーに限らずとも、開発から量産まで一貫して対応できる技術者になりたい。そのためには、電子や機構、ソフトウェアなど他の分野との連携も欠かせないので、異分野の知識を習得しつつ、コミュニケーションを取りながら進めていきたいと思っています。
K.S 製造管理としてやるべきことは、いかにして生産効率を上げていくかということですね。世の中の情勢の変化で海外から部品の調達がしにくかったり、そもそもの労働人口が減少していったりと、業界を取り巻く環境の変化に柔軟に対応していく必要があると思います。そのためにはやはり「標準化」と「システム化・仕組み化」。その先には
生産効率の向上が現実になるはずです。
生産効率の向上が現実になるはずです。
H.K そのためにも基本的には「どうしたらうまくいくか」を対話することが大切ですよね。ムラテックはものづくり企業ですが人との対話が好きな人や、人脈を広げて多角的にものづくりに関わりたいという人には、成長を実感できる環境ですね。
H.F 自分がやりたいことが明確になくても、ムラテックに入社すれば自然と明確になっていくと思います。私は転職してムラテックに入社しましたが、転職者に対してもフラットに意見を求めてくれるんです。自社にとっても、社会にとっても新しい技術を貪欲に取り入れ、価値を生み出していく文化が根付いていますよね。そんな環境で、一緒にものづくりを楽しんでくれる人が増えたらうれしいです。
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