機械を進化させるには電気技術が必要不可欠。
風通しのよい職場が活躍の原動力に!
西尾 祐亮
profile
学生時代は電子工学を専攻し、ミクロな電子の動きに関する研究を行っていた西尾。入社後は村田機械が長い歴史を持つ、主力製品の繊維機械に携わることになった。以降今日まで、より高品質な糸を作り出す精紡機を進化させるべく、その動きを制御する高機能センサの開発に邁進している。
career
村田機械で働く決心に至ったのには、大きく二つの理由があります。一つは、会社名に「機械」の文字が入っているため、電気系出身のエンジニアに興味を持たれにくいと就職活動の時に耳にしたこと。これからの時代はどのような機械も従来のような機械仕掛け主体ではなく、電気電子の技術を用いた緻密な制御の分野が広がるはずで、電子工学出身である自分が大きく活躍できる可能性があると感じました。もう一つは、説明会で出会った社員のみなさんのフランクな人柄から風通しがよさそうな社風を感じたことです。入社9年目を迎えた今も、当時感じた二つの実感が揺らぐことはなく、期待した環境で働ける喜びを感じながら日々の仕事に当たっています。
現在行っている業務の一つは、村田機械のブランド製品「Vortex精紡機」に搭載するセンサの開発です。これは原料繊維から糸を作るプロセスにおいて、発生する欠陥(異物混入やほつれ)を判断して機械の動きを制御するために必要なセンサで、非常に精度の高い検知性能とともに多種多様な糸の製造に対応する機能が求められます。開発チームは少人数ながらハードとソフトの二つの担当に分かれており、私はソフト開発を担当。仕事を始めた当初はプログラムを読み解くことから苦労しました。またソフトのみでなく、ハードの面も含め、総合的な知見が開発には欠かせません。日々試行錯誤と勉強を繰り返していますが、そのような中でも苦労した分、自分の力を生かせている実感もついてきており、確かなやりがいを感じています。
入社2年目の時に、部署内で「新しいモノづくりのアイデアを出し合おう」という動きがより高まりました。新人ながら、私は人工知能を利用してセンサの付加価値を向上させることを提案。例えば故障の前触れや部品交換時期を人の経験や勘に頼ることなく、機械が学習して自動的にわかる仕組みをつくってはどうかとアイデアを出したのです。すると、私が未体験の分野のアプローチにもかかわらず先輩も上司もすんなり提案を受け入れてくれて、実現するツールの調査や作成・評価などを任せてくれたのです。現在もプロジェクトとして進行中です。これから製品導入に向けて課題は残っていますが、これに臨んで私が新しい知見を基に考えた方法を、積極的に開発に活かしていくという大きな流れをつくることができました。この一例からはっきりと体感できましたが、上下関係に縛られず個々の意見を尊重し合う雰囲気の中で仕事ができる点を今も最も面白く感じ、そこに携われていることは非常に良かったと思います。
特定の技術テーマについて、誰からも認められるくらいの知見を持ったエンジニアになることが目標です。今は高機能センサの開発に当たっているので、その技術を極めて何をいつ聞かれても答えられるようになりたいと考えています。また、現在は新製品開発にも携わり、勉強を重ねています。将来的には得意とするテーマの数をどんどん増やして、幅広い技術に対応できるエンジニアになりたいですね。めまぐるしく変化する社会の動きを先取りして時々の最先端技術にもチャレンジしつつ、さまざまなお客様のご要望に応えていきながら、会社の成長に貢献できれば最高です。
買い物や映画鑑賞、資格試験に向けた勉強、旅行、料理、バレーボールやテニス、友人との飲み会などなど、さまざまに過ごしています。写真は友人たちと鳥取の曾祖父母の家へ遊びに行き、すぐそばの砂浜で撮った一枚です。
繊維機械事業部 技術部 制御開発
2015年入社
工作機械事業部 板金システム
プロポーザルグループ 2016年入社
繊維機械事業部 繊機開発生産・加工
2016年入社
工作機械事業部 工機製造部
ターニング組立 2016年入社
製造本部 製造部 工作課板金グループ
2008年入社
情報通信制御開発本部 ICT開発部
システム開発グループ 2019年入社
工作機械事業部 板金加工技術グループ
2019年入社
クリーンFA事業部 第2技術部5課
2016年入社
L&A事業部 技術部 AS/RS設計課
2018年入社
L&A事業部 技術部 AGV設計課
2020年入社
研究開発本部 技術開発センター
CAEチーム 2016年入社
製造本部 生産技術部 システム管理課
2014年入社
製造本部 資材部 犬山調達課
2019年入社