経験をもとに管理会計の専門知識を磨き、
会社を形づくる数字の分析精度を上げていく。
山本 貴紀
profile
経理グループを中心に、財務や経営に関連する業務でキャリアを重ねる。現在は業績管理チームの一員として経営判断につながる重要な資料づくりを任されている。
career
経済・経営学科で学んだことを活かして社会に貢献したい、という想いはあったのですが、具体的にどのような職種が自分に合っているのか迷いながら、ビジネスを動かす経営や金融に携わる仕事を中心に就職活動を進めていました。村田機械の社名は以前から知っていましたが、どのような会社かは就職活動を通じて知り、高い技術力とグローバルに事業展開しているところに興味を持ちました。入社の決め手になったのは、村田機械の採用担当者から「経理職で入社しませんか？」と提案があったことです。私という人間に丁寧に向き合い、性格や適性をよく見てくださっていると感じ、心が決まりました。
入社後は経理グループに配属となり、1年目は経理システムの維持を担当、2〜3年目は財務チームで経験を積みました。そこからL&A・CFA事業部や繊維機械事業部でさまざまな業務を経験しました。そして今年から経理グループに戻り、業績管理チームの一員として仕事に取り組んでいます。現在の主な業務は「月次損益作成」「各種業績報告資料の作成」「予算立案」など。各部門から集まってくる情報をもとに集計・計算を行って、経営陣および各事業部の部門長に向けた資料や、役員会議などで使用する業績資料などを作成します。予算立案では、各部門から集まる経費予算＆損益予算のとりまとめなどを行います。経営判断の根拠にもなる業績報告資料に上がっている数字は、すべて意味を持っています。現場により近い場所での業務を経験したことで、数字の裏側で実際に動いている人やモノの姿をより具体的にイメージできるようになりました。
入社2年目で、台湾工事プロジェクトの現地での税務申告を担当し、グローバルに展開する村田機械の仕事に触れることができました。L&A事業部ではインドの現地税制に対応するため、現地法人のスタッフと協力し、時には現地まで赴いて対処しました。世界的な部品調達難の影響により、当社でも部品不足が深刻化。繊維機械事業部では、一時は製造ラインが止まるなど、納期通りに製品が出荷できないという事態が起きました。営業・製造・技術・サービスなどの関連部門と連携し、お客さまの生産に影響がでないよう試行錯誤したのは良い経験でした。現在の業務では、経営の意思決定に重要な役割を果たす数字を出すことに対して緊張感をもつ一方で、大きなやりがいを感じています。
経理部門の人は少し硬いという印象があるらしく、経理グループから現場に近い部署に移った時に壁を感じたことがありました。間違いが許されない仕事なのでそのような一面もあるかもしれませんが、少しずつでもイメージを変えていけたらと考えています。また、村田機械では現在、基幹システムの刷新プロジェクトが進んでおり、システム化が進展してデータ基盤が整えば、分析的な業務の重要性がより高まると予想しています。管理会計の専門知識を磨いていくことで、分析の精度を上げていきたいです。会計的な知識を実務へ活かしていくためには、各製品に関連する分野の理解や現場の理解を得るための働きかけも重要になってきます。事業部での経験で得たものをさらに深めて新たな分析の切り口を提供し、より良い意思決定を支援すべく挑戦し続けたいです。
ゲームが好きで大会などのイベントにも参加していましたが、最近は子どもの成長を見守るのがなによりの楽しみです。3ヶ月の育児休業を取得したことで、子育てへの理解が深まり、気が引き締まりました。子育てはこれからも続きますが、生まれてすぐの大変な時期に協力して育児ができて良かったです。
